南三陸から広島へ

山内鮮魚店店長の山内です。広島の土砂災害から半年が経ちました。半年前、まるで津波のように土砂に流された家々のあの光景は今でも忘れません。

 

半年経った今、南三陸から広島に渡っているボランティアの友人に現地の様子を尋ねたところ、現地では仮設住宅の建設もなく、アパートや県営住宅の空き部屋を自治体がまとめて借り、被災した方々はそこに住んでいるとのこと。忙しそうでしたので、詳細までは聞けませんでしたがその仮住まいもそろそろ出ないといかず、大変な状況にあることを実感します。

 

以前広島へ同じ商品をお渡しした際に、この「焼魚パック」がおにぎりとなり、被災者やボランティアに配られ大変喜ばれてみんなの力になったと聞き、避難している150世帯の方々に本当に少しですが3パックずつ送りました。

 

この焼魚パックは、白馬村の時にも支援物資として送りました。10℃以下で60日保存ができ、保存料も化学調味料も使用していない手づくりの焼魚パックです。焼いてあるので温める手段がなくてもそのままおにぎりの具に使えますし、ごはんのおかずやお弁当のおかずにも役立ちます。

 

送る際に何度も現地の友人に「今、何が必要なのか」を問いましたが「あの焼魚パックなら非常に助かると思います」の一声に、すぐさま工場スタッフと業務の合間をぬってパック詰めしました。そして昨日、それがようやく広島に届いたと連絡がありました。

 

以下はその友人のFacebook投稿です。

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今日南三陸の山内鮮魚店さまからしっかり朝ごはんセットを450パック150世帯分が送られてきました。
しっかり朝ごはんセットは広島に来た時にも持ってきて阿武の里団地にお渡しし、おにぎりとなり被災者やボランティアに配られ大変喜ばれてみんなの力になった感謝の品物だった。
広島土砂災害から半年が経ちあらたにこれほどの支援をと思うとありがたい。
半年が経ち新たな問題を抱えてる被災者のところにもう一度しっかり朝ごはんセットを届けてもうひと頑張りしてもらえたら嬉しいな。
南三陸~広島のつながりを今後も大切にしていきたい。
本当にありがとうございます。

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3.11の時、我々もそうでしたが、時が過ぎても全国からたくさんの支援物資に助けられました。そしてまぎれもなく感じた事は、人と人との繋がりと困った時に手を差し伸べてくれる温かい気持ちでした。それらにどれだけ元気づけられたか分かりません。

 

当店の商品がお役にたてるか分かりませんが、少しでも生活の助けになり元気になって頂ければと思います。そしてこれからも少しずつですが、同じ被災地としてできることを続けて行きたい。