2015年のさんま不漁で得たもの 山内鮮魚店

2015年のさんま漁は歴史的不漁でした。

順調な滑り出しで始まったかのように見えたさんま漁は、大方の予想に反し近年類を見ないほどの水揚げ。さんまのサイズも例年に比べ早々に小さくなり、関係者も頭を悩ます結果となりました。思えば、同じような不漁の年が十数年前にもあった気がします。

 

今年のさんま不漁、その原因はなんだったのか。ニュースで流れた「外国船大量にさんまを捕獲報道」それも要因かもしれません。でも「自然の摂理」が一番大きな要因だと山内鮮魚店は考えています。市場関係者の予想を遥かに下回るほど、さんまが獲れなかった2015年。その要因は自然のみぞ知る。言い換えればさんまのみぞ知るのかもしれません。

 

当店も水揚げ開始前から、本当にたくさんのご予約を頂きました。発送前にも関わらず、予約だけでおよそ1000件。やがて水揚げ早々に「異変」が起こります。市場から「さんまが獲れない」との連絡。水揚げされても争奪戦になるため、なかなか数が確保できない。その間もご注文はどんどん入ってくる。市場関係者の間では数日で回復するだろうという見通しもありましたが、その期待は見事に裏切られます。

 

何十年も携わるプロですら「生さんま」は予測し難く、時に期待を裏切られる鮮魚だということをづくづく痛感しました。予想が見事に裏切ぎられ、サイズも一気に小さくなっていく。さらに水揚の減少が引き起こしたのは価格の高騰です。せっかくの旬の生さんまを思うようにお届けできない。そんな中、当店がスタッフみんなで取り組んだことがあります。

 

当店がお客様にできることは何か。どうしたらお客様にご満足いただけるか。さんまを通販でお届けすることとは何か。それを模索し続けた2015年のさんま通販でした。今日はそんな山内鮮魚店の裏側を少しでも知っていただければ幸いです。

 

大きいさんまが獲れない

2015年のさんま不漁で得たもの 山内鮮魚店

実はさんまの「サイズ」と「価格」は市場関係者の「予想」によってスタートします。つまり、さんまの流通に関する諸々は初水揚げから予想し決定するのです。その予想を元に、様々な販売店や仲卸がそれぞれサイズと価格を決める。当店でも市場からの予想と、信頼できる関係者とのやりとりを経てギリギリまで予想を固め「価格」と「サイズ」を決定します。そしてようやくチラシのような印刷物やネット販売ページを完成させ、ご案内をするという流れです。

 

さんまのサイズや価格について、近年を振り返ってみても大きな違いはありませんでした。サイズに関しては大サイズで1尾につき平均150g。前年は150gだったり、翌年は140gであったり。およそ10g程度の差を前後していたのが現状です。大きい年は160g強というサイズもありました。

 

不漁となった2015年のさんまも、大サイズで1尾140g以上は大丈夫だろう。そんな予想が大方でした。それが販売し始めて1週間ほどで140gサイズがほとんど獲れず、120gの一回り小さいサイズが主流になってしまいます。すでにいただいてる1000件近くのご予約は、すべて「140gサイズ」でのご予約。さんま自体の水揚数が少ないため、そのサイズのさんまも極端に少ない。だからお届けにも時間がかかる。140gサイズの価格もどんどん高騰していく。

 

どうしたらいいのだろう、スタッフも含め悩みました。私店長も通販責任者として決断を迫られました。

 

『極上生さんま』を貫くこと

2015年のさんま不漁で得たもの 山内鮮魚店

山内鮮魚店の生さんまは「極上生さんま」として販売しています。その理由は、市場で自動選別された生さんまを自社で「さらに選別」することから名付けています。脂はのっているか。サイズは申し分ないか。鮮魚のプロとしての目利きを通し、自信がある生さんまだけを選びお届けするのが山内鮮魚店の「生さんま」だと自負しています。たとえば市場で自動選別された生さんまが1000尾当店へ水揚げされても、そこからさらに選び抜いたさんまだけをお届けしています。

 

ところが今年のサンマは、1000尾のうちおよそ200~300尾しか納得できるサイズのものがありません。選別担当スタッフからの電話にも困窮した表情が見える。ご予約いただいている1000件のお客様への発送もなかなか進まない。どうしたらいいのか。

 

当店が出した結論は『お届けが遅れてもなんとか選び抜き、140gサイズの脂ののったさんまをお届けする』ということでした。価格が高騰しても、ご予約頂いている価格でご提供しよう。みんなでそう決断しました。

 

そして当店がやるべき事は、すべてのお客様にきちんとお電話をしてご説明することです。お電話が繋がらなければメールにてお伝えする。そしてお届け日をズラしていただく。水揚げがあれば予告なしに送ることはせず、再度お電話しお届けの可否を伺う。

 

主婦の皆様が毎日の献立を考える中、鮮度を要する生さんまが突然届くのは大変です。「明日確実に届く」という確証があれば献立でご無理を強いることもないのではないか。今年の生さんまは、そんな思いの中スタッフがお客様にお電話を差し上げておりました。

 

1日のうち何百件も電話をかけるスタッフ。そんな中、私店長が横で聞いていて気付いたことがありました。誰一人としてお叱りを受けている様子がありません。「どうなってるんだ!いつ届くんだ!」と怒られて当然なほどお待たせしているお客様もいました。でもそんなお電話もない。当店は本当にお客様に恵まれているのだと実感しました。

 

お客様からの言葉

2015年のさんま不漁で得たもの 山内鮮魚店

次第にお届けしたお客様から「メール」「ハガキ」をいただくようになります。当店ではお買い上げ頂いたお客様だけにご感想やご指摘をいただく「店長直通メール」と、ご感想を書いていただく返信ハガキがあります。一部だけご紹介させてください。

 

お客様の声(店長直通メールより)

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山内さま

この度はいろいろお手数をおかけすることをお伝えしたにも
関わらず細やかなご配慮いただきまして、本当にありがとうございました。

両親と姉には一度別の会社さんからサンマを送っていたのですが、
その時よりもさらに好評価でまた送ってほしい!との依頼でした。
臭みが全くなく小さな姪っ子たちもお刺身でも焼いても大興奮で食べていたとのことです。
また梱包に関しても、どこに送っても恥ずかしくない素敵な梱包なので、
親戚などに送るときにも安心だよ!との太鼓判でした。
知人に魚屋さんの娘さんがおりまして、今年のサンマは不漁で値段も高いので
他のお店では早々に配送を終了していると聞いていた中、
ご対応いただきましてありがとうございました。
ホームページも見やすく至れり尽くせりでした。

また是非利用させて頂きます!

>>生さんま お客様の声はこちら

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お客様の声(商品レビューより)

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外洋での外国船の大量の漁により、今年は不漁と聞きます。

送っていただいた10尾ありがたくいただきました。
お勧めの刺身は、油で手が滑り薄皮がうまく剥けないほど。

つけ醤油にも脂の膜がしっかりと載るほどです。

シーズンになり特売のスーパーもありますが、刺身OKの店は見当たりません。

やはり、到着後すぐの刺身がお勧めです。

不漁にもかかわらず、良い品を送付いただき感謝です。

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今年も父の誕生日で購入しました!
ほんとにいつも美味しいと喜んでもらいました!

台風の影響で発送が遅れた際も丁寧にご連絡いただき

本当に親切な販売店だなと改めて思いました。

今年はサンマが高騰しているのに

こんな安く新鮮で美味しいサンマが食べるなんて

なんて贅沢なんだと思いました。

>>生さんま商品レビューはこちら

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こんな温かいお言葉をかけていただくお客様に、やっぱり我々は心から感謝の気持ちを抱かずにはいられません。

 

通販という顔の見えない商売をさせていただく中、我々はこのために商売を続けさせて頂いている。荒れる海原の中でさんまを水揚げした漁師も、選別したスタッフも、お電話をした受注スタッフも。この瞬間に報われ、喜びに変わったに違いありません。

 

山内鮮魚店は『生さんまで食卓に幸せをお届けしたい』本気でそう取り組んでいます。水揚げが少なくとも、価格が上がろうとも、信念をもってお客様と向き合ってよかった。今年の生さんまは、近年稀にみる不漁に見舞われましたが、お客様の温かさと商売をさせていただくことの尊さを実感した年になりました。

 

送料をかけ通販で購入いただく理由、そこには価格ではない何かがある。

それは我々販売店が、お客様に信頼いただけるお店であり続ける事かもしれません。改めてお客様に気づかせていただきました。この場をお借りし、当店のさんまをご注文いただいたすべてのお客様に、心から感謝申し上げます。

 

山内鮮魚店店長 山内恭輔より

 

 


山内鮮魚店店長@山内恭輔

いつもありがとうございます。創業昭和24年、宮城県南三陸町から、一級品の海産物と笑顔をお届けする「山内鮮魚店」店長ブログです。

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